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wabi

Author:wabi


治療の一環として始めた海岸散策
そこで知り合った海岸猫たちと交流を
深めるうちに彼らの魅力に心惹かれて
2009年10月に旧ブログを開設

そして2015年9月に当ブログへ移転

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★プロフィール写真は元海岸猫の愛猫

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2010年1月23日
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侵入者 (後編 1)

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それからの数ヵ月間、私は何度かリンエリアへ赴いたが、キジトラに会うことはなかった。

雌猫にくらべて雄猫は広範なテリトリーを持っているので、必然的に行動範囲も広くなる。

そしてキジトラのように去勢していない雄の野良猫は発情期がおとずれると雌猫を探しもとめてテリトリーを越えてさまよい歩くため、ひとつのエリアに定住しない雄猫も多い。

だからキジトラは避妊手術を受けているリンとサキが住むエリアに見切りをつけて立ち去ったのだろうと、私は思っていた。

ところが、キジトラの存在をほとんど忘れかけていた2018年の初春‥‥。


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リンエリアを訪れた私の目にまず飛びこんできたのは、レンガ道にたたずむキジトラの姿だった。


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ほぼ5ヵ月ぶりに会ったキジトラは前回よりいくぶん痩せていたけれど、顔つきはしっかりし、毛づやも良く、健康をそこねている様子は見受けられない。

キジトラの姿を見た私は意外の感にうたれたが、再会できたことへの喜びも覚えていた。


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キジトラは私の姿をみとめても警戒心をあらわにすることなく、私の目の前を足早に横切っていく。


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キジトラの前を歩いているのは、このエリアの海岸猫の世話をするボランティアの宮本さんだ。

宮本さんがエサ場へ行くよ、と言うと、あたかもその言葉を理解したかのようにキジトラは宮本さんのあとをついていく。


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エサ場にはすでにリンがいて、行儀よく端座していた。

宮本さんが先にキジトラの食事の用意をはじめても、リンはふり返ることなく前を向いたまま耳だけを動かして気配をうかがっている。


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先住のリンをさしおいて先に食事をとりはじめたキジトラ。

そのことに気兼ねしているのか、それとも警戒しているのか、キジトラはときおりリンに視線を送りながら食事をする。


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やがてリンにも食事が与えられた。

リンやサキがいないときにはキジトラにも使わせる “食卓” だが、やはりここは先住者の優先席なのだろう。


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なぜ宮本さんはリンに先んじて新参者のキジトラに食事を与えたのか、じつはそれにはちゃんとした理由があった。


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「このキジトラはここ5日ほど姿を見せなかったので心配していた」と宮本さんは言う。

更にキジトラが数日行方知れずになることはしょっちゅうで、この数ヵ月間に何度もあったとも言った。

そういう状況なら私が5ヵ月間キジトラに会えなくても不思議ではない。


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宮本さんの姿をみとめたからか、それとも食べ物の匂いを感知したからか、灌木の茂みからサキがあらわれ、母の食器に顔をつっこんだ。


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宮本さんは5日ぶりに帰ってきたキジトラを気づかっているようで、器にキャットフードを追加する。


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5日間キジトラはどこで何をしていたのだろう? 猫は5日ものあいだ何も食べないで生きていけない。

ということはつまり、キジトラはべつのエサ場で食べ物をもらっていたことになる。

しかしここ数年で海岸猫の数が激減し、それにともなってエサ場そのものも少なくなってしまったので、もっとも近いエサ場までもかなりの距離がある。


キジトラはいったいどこのエサ場まで出張っていたのだろう‥‥?



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2017年の夏にキジトラがエリアにあらわれてからリンとサキはエサ場に寄りつかなくなった。

それが今はこうしてそのエサ場でキジトラと一緒に食事をしている。


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この変化はふたりがキジトラをエリアの一員として受け容れた証左なのだろうか?


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リンとサキの母娘とキジトラとの距離は2メートルほど。

今後この隔たりはちぢまるのか、それとも逆に広がるのか‥‥、それは誰にもわからない。


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仲良くひとつの器で食事をするリンとサキ。

これまで眷族以外と暮らしたことのないこの母娘にとっては、正体不明のよそ者であるキジトラは簡単に馴染める存在ではないはずだ。


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私はキジトラの気持ちも気になっていた。

つまりキジトラがこのエリアとエサ場を、また先住のリンとサキをどう思っているのか。


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加えてなぜこのエリアを拠点にすることにしたのか、それには何か彼なりの理由や考えがあるはずだ。

だがその理由や考えもまた、ほんにん以外は誰にもわからない。


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食事を終えたサキは食卓から降りるとエサ場の奥へゆっくり歩いていく。


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エサ場で食事をつづけてるキジトラの存在はとくに気にしていないようだ。

と、この時点では、私は勝手にそう思いこんでいた。


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さて一方リンはというと、ひとり食卓に残り食事をつづけている。

いつものことだが、リンはまず娘に満足するまで食べさせ、そして残り物を自分が食べる。

こういうところは子を持つニンゲンの親となんら変わりない。


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眼光が鋭く感じるが、特定の相手をにらんでいるわけではなく、防砂林の一画を見つめているだけだ。

そばに保護してくれるニンゲンがいたとしても警戒を怠らない、というか無防備になる食事中だからよけいに警戒する、これは野良猫の悲しい習性である。


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やがて食事を終えたリンは悠然と食卓から降りてくると、私のわきをそのまま通りすぎていった。


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食事中のリンの険しい表情が示唆するように、外敵の多い環境に生きている野良猫はつねに警戒することを忘れない。

とはいえ四六時中警戒していては神経がすり減ってしまうだろう。

野良猫の寿命が飼い猫に比して極端に短いのは、こうした神経の摩耗も要因のひとつかもしれない。


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視軸は前方に固定しているリンだが、見てわかるように耳を四方に動かして周囲の物音に意識を集中している。

猫の耳には筋肉が27個あり、前後に180度動かせる。それも左右別べつに動かせるのだ。


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優れた聴力が何かの気配をとらえたのか、リンはいきなり瞠目した。


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リンの視線の先にいたのは食卓の上で食事をするキジトラだった。

前述したようにこの食卓はリンやサキの優先席だが、宮本さんは5日ぶりに姿を見せたキジトラに配慮しているようだ。


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リンの視線に気づいたのか、キジトラはリンにちらちらと目をやりながらキャットフードを食べている。


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そんなキジトラを無視するようにリンは防砂林の奥へと進んでいく。


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そうしてしばらく防砂林の一画を眺めていたリンだったが、やはりキジトラのことが気になるのか、エサ場の方を硬い表情でふり返る。


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見ると、食事を終えたキジトラに宮本さんがブラッシングをしていた。

キジトラは嫌がりもせずにおとなしく身を任せている。


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そしてブラッシングが終わると、キジトラは宮本さんをふり返りながら甘えるように鳴き声をあげた。

ブラッシングを嫌がる飼い猫がいることを考えると、キジトラがいかに人に馴れているかがわかる。


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全員が食事を終えたところで宮本さんと一緒に “散歩の時間” となった。

リンはマイペースで最後尾を歩いていき、サキは宮本さんにまとわりつくようにあとをついていく。


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レンガ道をはずれ防砂林の踏み分け道に入ったあたりでうしろを振りかえるとキジトラの姿があった。


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私の知っているキジトラは食事を終えたらどこへともなく姿を消していた。

ところがこの日は腹を満たしたにもかかわらず、宮本さんを慕っているのか、それともリンやサキと近しくなりたいのか、あとを追っかけてくる。


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しばらく進んだところでリンは不意に立ちどまると、あとをついてくるキジトラをかえりみた。

それを見たキジトラは歩みをとめる。


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だがリンは声を発することもなく、威嚇のポーズを示すわけでもなく、じきに前を向くとふたたび歩きはじめた。

キジトラもすぐにあとを追いはじめる。


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そうして宮本さんを先頭にした行列は防砂林のなかをゆっくりと進んでいく。

ほかではまず見られないこの不思議な光景に目を細めながら、私も皆のあとを追う。


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やがて踏み分け道の三叉路に差しかかると、サキとキジトラは左右にわかれて違う道を進んでいった。

リンはその場にとどまったままふたりを見送る。


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キジトラは三叉路から数メートル進んだところで立ちどまると、不安げな面持ちであたりの様子をうかがいながら腰を下ろした。


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リンは三叉路のまんなかに座り、冷めた面持ちであらぬ方向を見つめている。


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べつの道を進んだはずのサキが無言のままつかつかとキジトラに歩み寄っていく。

サキの様子に常ならぬものを感じたのか、キジトラは腰を浮かした。


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更にはサキの勢いに気圧されたのか、キジトラは “攻撃は最大の防御” とばかりに前脚を振りかざして先制攻撃に出ようとした。

が、および腰の体勢から有効なパンチなど打てるはずもない。


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すかさずサキがパンチを放った。

しかしそのパンチはキジトラをかすりもせず地面にたたきつけられた。

どうやらサキは威嚇しただけで、本気でキジトラにパンチを当てるつもりはなかったようだ。


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押し黙ったままにらみあうサキとキジトラ。

ふたりの身構えからするとサキがやや優位に立っているようだが、キジトラもその場に踏みとどまっている。



〈つづく〉



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