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wabi

Author:wabi


治療の一環として始めた海岸散策
そこで知り合った海岸猫たちと交流を
深めるうちに彼らの魅力に心惹かれて
2009年10月に旧ブログを開設

そして2015年9月に当ブログへ移転

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★プロフィール写真は元海岸猫の愛猫

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好奇心 (後編 2)

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私はすぐさまリンのあとを追った。

だが私はリンのように柵を乗り越えられないので、大きく迂回しなければならない。

そうして足早に迂回路を進みながら私は考えていた、どうしてこの日に限ってリンは人目につく行動をするのだろう、と。

さきほどのエリアの境界線越えを先導したのは娘のサキだったが、今回はリンが先陣をきった。

やはり猫も我々ニンゲンと同じように退屈していて、だからときに向こう見ずなことをして日頃の無聊を慰めるのではないだろうか。

好奇心に衝き動かされるままに。


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防砂柵の海側にまわってみると、リン本人はのんびりと寝転がっていた。

私はその様子を見て、安心するとともにちょっと拍子抜けした。


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やがてリンはおもむろに起きあがると、姿勢を低くし慎重な足どりで柵に沿って歩きはじめた。

海側からは遮るものもない人目につく場所に自分がいることはリンも十分に認識しているようだ。


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そしてリンが防砂柵の隙間をのぞいたつぎの瞬間だった。


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母のことが気になってあとを追ってきたのか、それとも自分も海が見たいと思ったのか、サキが柵の上にいきなり姿をあらわしたのは。


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サキは柵の上から眼前に広がる海を見つめる。


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見開いた目には好奇の色がうかがえる。

まるで生まれて初めて海を目にした幼子が見せる感嘆の表情ともどこか似ている気がした。


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サキはそれからも柵の上から身動きしないで海に見入っている。

サキが海を見るのは今回が初めてなのかもしれないという、私がいだいた印象は的外れではなかったのかと、あらためて感じさせるほど彼女は憑かれたように海を眺めつづける。


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だが海辺で暮らす『海岸猫』がこれまで海を見ていないなんて‥‥、果たしてそんなことがありえるのだろうか?

ただ可能性としては、いままでちらりと視野の隅にとらえることはあっても、見晴らしのいい場所からぞんぶんに海を眺める機会がなかったということは考えられる。

そうとでも考えないとサキの熱中ぶりの説明がつかない。


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考えてみれば、視覚や聴覚や臭覚が漫然ととらえているだけでは認識できない、という経験を私自身いくどもしている。

たとえば夜空にまたたく星ぼし、路傍に咲くちいさな花、梢を飛び交う小鳥のさえずり、風に運ばれてくる四季折々の匂いなど、意識しないと自分の身体をただとおり抜けてゆく事象はたくさんある。


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サキが心を奪われたように海を眺めているときも、リンは周りへの警戒を怠っていない。

リンが警戒のこもった視線を送ったのは、直後に私も確認したが、飼い主に連れられて砂浜を散歩中の小型犬だった。

海岸に暮らして久しいリンは防砂林の外がどれほど危険かを承知しているのだろう。


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そんなリンの心中を知ってか知らでか、サキは柵から下りるといきなり寝転がって甘える仕草を見せる。


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そしてサキの前足がリンの身体に軽く触れたときだった。


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リンはふり向きざまに耳を倒して険しい表情をつくり、サキに覆いかぶさってきた。

じゃれ合うときとは違ういくぶん本気がかった母の剣幕に、サキが驚きたじろいでいるのが見てとれる。


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サキはあわてて起きあがると、姿勢を低くし足早にその場を離れていく。


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予想もしていなかった母の怒りに気圧されてここまで来たものの、サキはこれといってやることがないという風で、柵のそばで身じろぎもしないでたたずんでいる。

そのサキの背後からリンがゆったりとした歩調で近づいてきた。


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母の接近に気づいたサキは後ろをふり向いてリンと対峙する。

そしてさっきのリンの怒りが本気かどうかを確かめるつもりなのか、背を丸めたいくぶん好戦的なポーズをとった。


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が、リンはそんな娘に鋭い眼光を投げかけて制すると、ふたたび悠然とした足どりで歩を運びはじめる。


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サキはとっさにとった母への反抗的な態度をとりつくろうつもりなのか、転位行動と思われる毛づくろいをしだした。


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しっかりと前を見据えてためらいのない足運びでこちらに向かってくるリン。

まるでこれからやることがすでに決まっているかのような確信にみちた歩き方だ。


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「リン、いったいどこへ行くつもりなんだ? 」と訊いてみたが、リンは黙して何も答えてくれない。


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それどころか私の疑念を嘲弄するようにリンは立ち止まりもせず、その後も大きな歩幅で進みつづける。

私の内にはいつしか疑念に加えて危惧の念が浮上してきた。

なんとなれば、リンが向かっているのは比較的多くのひとが往来する一画だからだ。


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やがて防砂柵の終わりに近づくと姿勢を低くし、歩調もやや速めて柵に身体を寄せる。

リンは彼女なりに警戒している、私はリンの行動を見てそう感じた。


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防砂柵の端から顔だけを出して道路を往来するニンゲンの様子を注視するリン。

どうやら自分の向かう先にはニンゲンがたくさんいるということはリンも十分理解しているようだ。

「それにしても‥‥」私の胸中にさっきまで感じていた不審の念が再度わきあがってくる。

人目を警戒し柵に貼りつくようにしてまで、リンはどこへ何をしに行くつもりなのだろう、と。


リンの目的はすぐに判明した。




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リンの好奇心をかき立てたのはまたしても『重機』だった。


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今度は小型の『ホイールローダー』。

先刻のショベルカーといい、今回のホイールローダーといい、リンは重機にことさら興味があるのだろうか?

それとも乗り物一般に興味をおぼえるのだろうか‥‥?


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そこへ遅れてサキもやってきて、ホイールローダーを興味深そうに見あげる。


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サキはそれからリンと並んでホイールローダーのエンジン部分に頭を突っこんだ。

母に劣らず、いやむしろ母よりもサキの方が好奇心自体は旺盛なのかもしれない。


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それを証明するかのようにサキはリンを押しのけるかたちでエンジン部分を仔細に探索しはじめた。


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そしてついにはシャフトを足がかりにして、サキはホイールローダーの内部へもぐり込んだ。

リンは道路の先を見つめたまま動きをとめると、目を見張る。

と、つぎの瞬間‥‥。


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リンは脱兎のごとく駆けだすと道路と防砂林を隔てている防砂柵へ跳びついた。


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そしてそのまま柵の上まで一気によじ登る。

リンをかかる行動に駆り立てたのは飼い主と一緒に近づいてきた小型犬だった。

どうやらリンはよほど犬が苦手なようだ。

もしかしたら犬に関してトラウマとなる出来事が過去においてあったのかもしれないな、と私は思った。


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それからリンは柵の上をつたっていき、やがて柵の向こうがわ、防砂林のなかへ姿を消した。


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サキはどうしたのだろう、リンと同じように逃げてしまったのだろうかと、ホイールローダーのところへ戻ってみた。


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すると運転席の床部分のわずかな隙間に動くものを認めたので、更に近づいてみると “サキの瞳” がそこにあった。


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リンもいなくなったことだし、サキもじきに飽いて這い出てくるだろうと、しばらく待ってみたが、いっこうに姿をあらわさない。

まさかとは思うが‥‥、もぐり込んだはいいが出てこられないってことなのか? 

いずれにしてもこのまま放っておくわけにもいかないので、私はホイールローダーのそばで待機することにした。



〈つづく〉



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