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wabi

Author:wabi


治療の一環として始めた海岸散策
そこで知り合った海岸猫たちと交流を
深めるうちに彼らの魅力に心惹かれて
2009年10月に旧ブログを開設

そして2015年9月に当ブログへ移転

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★プロフィール写真は元海岸猫の愛猫

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2010年1月23日
東京都荒川区東日暮里で行方不明
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2012年8月5日
名古屋市緑区姥子山鳴海グランドで
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病魔 (後編 3)

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リンの体調不良を知らされて5日目、そしてリンに抗生剤を服用させはじめて4日目‥‥。

前日にリンが木に登る姿を目の当たりにし、彼女のやまいが確実に快方へ向かっているのを実感した私の心はいくぶん軽かった。

エリアに到着してすぐにエサ場をのぞいてみたのだが、リンとサキの姿はない。

そこで私は隣接する区画の防砂林の中へ足を踏み入れ、ふたりを捜すことにした。


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まず最初に会ったのはリンだった。

この日も自分の縄張りを巡回しているのか、リンはその経路にあたる踏み分け道にひとりぽつねんと端座している。


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あたりを見まわしてみたが、サキの姿はどこにも見えない。

「リン、今日はひとりで縄張りをパトロールしているのか? 」私がそう訊いてもリンは何も答えず、私の背後に視線を送っている。


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そのとき、リンを呼ぶ声が聞こえてきた。するとリンは声の主である男性の方へ足早に近づいていく。

男性はリンエリアのボランティアの宮本さん(仮名)だった。


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「なるほどそういうことか、リンは宮本さんと一緒にテリトリーの見まわっているんだ」リンがひとりでいることに私は合点がいった。

せっかくなので私もリンと宮本さんに同行することにした。


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踏み分け道を進んでいたら、灌木の陰からいきなりサキが飛び出してきた。

そしてリンに駆け寄ると、丹念にグルーミングしはじめる。


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なかなか会う機会のない宮本さんに私は訊いた。「午後も海岸に来るんですか? 」

すると「リンの具合が悪くなってからは早朝だけでなく、空いた時間があれば午後も様子を見に来ている」と宮本さんは言った。


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人なつこく温順なリン自身の性格がそうさせるのだろうが、彼女はじつにたくさんの人に愛されている。それもとても深く。

かく言う私もそんなリンに魅了されているひとりだ。


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宮本さんはウエストバッグから取り出したキャットフードを、リンとサキに手ずから与えはじめた。

おそらくこの “おやつ” はリンとサキの母娘にとって魅力的な余禄なのだろう。


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宮本さんもリンが回復していることを実感しているようで、心なしか表情が明るい。


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リンがハウスにこもりっきりの頃に比べると、サキの表情や行動も変わってきたように感じられた。

瞳からは不安げな屈託の影が薄れ、動きも日ごとに軽快さを増している、少なくとも私の眼にはそう見えるからだ。


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宮本さんが防砂林の奥へ進みはじめると、サキがすぐにあとを追っていく。

この光景を見るだけで、サキが宮本さんを心から慕っているのが手に取るように分かる。


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リンはその場にとどまり、そんなふたりを見送っている。

「どうしたリン、お前も宮本さんと一緒にエリアを回っているんじゃないのか」と私は言った。


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その私の言葉が通じたのかどうかは分からないが、リンは腰をあげると踏み分け道をしっかりとした足取りで歩きはじめる。


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そしてリンはレンガ道に出ると、テリトリーの最端部へ向けてなおも迷いのない足付きで歩を進めていった。


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リンがたどった道筋は前日とまったく同じ。

どうやこの巡回ルートは、リンとサキにとってはもはや慣例化しているようだ。


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以前述べたように、ふたりがこの防砂フェンスを越えてとなりの区画に入ることはない。


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この境界線はサキが生まれる前から厳密に守られていることから、リンが本能に則り、経験に基づいて定めたと思われる。


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前日も素振りを見せていたが、リンはこの松の木の周辺が気になっているようだ。


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犬にはおよばないが、猫の嗅覚も鋭敏で、ニンゲンの1万倍から10万倍もの感度をもっているといわれている。


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リンはその高感度の臭覚で何かをかぎとったようだ。


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野良猫のリンがこれほど拘泥する臭い、おそらくそれは縄張りを侵犯した何者かが残したものだろう。

可能性としてもっとも高いのは、おなじ野良猫がマーキングした跡だ。


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しばらくそうしていたリンだったが、宮本さんがエサ場の方へ引き返しはじめると慌ててあとを追っていく。


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前日の機敏な動き、寸秒とはいえ木に登った光景を見て、私はリンの回復を実感している。


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そしてこの日のリンの様子からも、やまいが快方へと向かっている印象を強くする。


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表情に、とりわけ双眸に罹病前の “光” が戻ってきているように思えるのだ。

きびしい環境で生きる野良猫だけが持ちうる “気迫” や “凄味” のようなものが表れているのかもしれない。


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ちなみに飼い猫と野良猫の顔貌に画然としたちがいをもらたしているのは “眼の表情” だ。

一瞬たりとも気を抜けない外敵の多い環境で生きている野良猫は必然的に目付きが鋭くなる。


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リンのあとを追うように、サキが灌木のあいだから姿をあらわした。

どうやらサキは、前日にたがえた “正規” の巡回ルートをこの日はちゃんと遵守したようだ。


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そして先に来ていた宮本さんとリンに合流した。

まるで前もってこの場所が、待ち合わせの地点と決まっていたかのように。


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それからリンとサキの母娘は、宮本さんに先導されるかたちでエサ場まで戻ってきた。

そしてすぐに食事の時間となった。


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宮本さんが与えたキャットフードをひとつの皿で仲良く食べるリンとサキ。

リンは食べ盛りの若いサキと競い合うようにキャットフードを頬ばっている。


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この光景を見ていると、リンは体調を崩す前の食欲を取りもどしているように感じられる。


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宮本さんはふたりが食事に集中しているのを確認すると、そっとエサ場から離れ、そのまま帰路についた。

そうしないとリンとサキが自分のあとを追ってくることがあるから、と言いながら。


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腹がじゅうぶん満たされたのか、サキは台から飛び下りると足早に防砂林の奥へと向かった。


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リンはひとり残り、皿に残ったわずかなキャットフードを漁っている。

彼女の食欲が以前と同じくらいに戻ったという、私の心証はあながち外れていなかったようだ。


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サキにはまだやるべきことがあるのか、防砂林の奥から引き返してくると、踏み分け道をそそくさ進み、ためらいもしないでレンガ道に出ていった。


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そうして何気なく振りかえった私の眼は、すぐ近くの灌木の下にたたずんでいるリンの姿をみとめた。

どうやらリンも私と同じように、ここから歩き去っていくサキうしろ姿を見送っていたようだ。


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娘のあとを追って行動を共にするべきか、それともこのままエサ場付近にとどまるべきか、と思いあぐねるように、リンはその場に座りこんでしまう。


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そうしてしばらく考えこんでいたリンが選択した行動は、茂みの中へ身をひそめることだった。


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まるで外敵の接近を感知したかのように、リンは周囲に警戒の視線をめぐらせる。

けれど私の眼や耳は、それらしき胡乱な影も物音も認識できない。

野良猫は一様に警戒心が強い。もちろんそれには、まっとうな理由がある。


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外で生きている野良猫の身には何が起こるか分からないし、何が起きても不思議ではない。

さまざまな顔をもった外敵からの攻撃、思いもかけない突発的事故、そして今回リンをみまった原因不明の疾病。

野良猫がこういった危殆にいつなんどきおちいるか、誰にも予見できない。

本人にすら、だ。


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地域猫のように世話をしてくれる人がいて、なおかつ運が良ければ、これらの災厄に遭っても命を取りとめる場合はあるが、たいていは手遅れの状態で発見される。

地域猫でさえこうなのだから気遣う人のいない野良猫は一顧だにされず、しかばねを晒すだけだ。
(通常、野良猫は身体が弱ると自ら身を隠してしまうので、我々が遺骸を目にすることは稀である)


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そのことを本能的に知っている野良猫はだから、警戒心を緩めることなく常に五感を駆使して危険をいち早く感取しようとする。

そしてまた、それらの災いは自分ひとりで対処し乗り越えるしかないと覚悟している。

世話をしてくれる人がいても、けっしてあてにしない。


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ニンゲンはいざとなったら頼りにならないことを、彼らは独特の嗅覚で感じ取っているのだろう。

猫はもともと自立心が強く、誇り高く、気高い魂を持っている動物でもあるのだから。


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とはいえ、リンが茂みの中から動こうとしないのは、このときの私にとっていささか都合が悪かった。


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そこで私はリンに声をかけながら茂みへ入っていき、彼女を抱きかかえ、それからエサ場まで運んできた。


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そして近くにあった切り株に腰かけ、膝に乗せたリンに持ってきた抗生剤を強制投与した。

リンはいままでと同じように微塵も、毛ほども、そして徹頭徹尾抵抗を見せず、されるがままに薬を呑みこんだ。


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私がリンに抗生剤を投与したのはこれで4回目。

松田さんには、薬を手渡すときに4、5日与えてくださいとお願いしてある。

私が見るかぎり、リンの病気は全快に近いところまで復調しているので、今回の投薬を最後にしてもいいのだが、あと1回だけ抗生剤を与えることにしている。

野良猫の身には何が起こるか予測できないのなら、念を入れすぎるということはないだろう。


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私がリンと別れ自転車のところまで戻って帰り支度をしていると、踏み分け道をエサ場とは反対の方へ歩いていくサキのうしろ姿が視界に入った。


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私は声をかけようとして、寸前で思いとどまった。

呼び止めたところで、私がサキにしてやれることは今のところなんにもない。

いや、過去の経緯をふりかえれば、これからだってサキには実際的に何もできないだろう。


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今度のリンの罹病にさいして、たしかに私は手持ちの抗生剤を与えた。

薬の効能もすこしは彼女の回復の助力になったかもしれないが、おそらくリン自身の治癒力だけでも病魔に打ち勝てただろうというのが私の所感だ。

けっきょく私は傍観者としての立場を今回も踏み出していないし、踏み出そうともしなかった、その事実が私をとらえて離さない。


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こういうとき、私は名状しがたい無気力感に襲われる。

サキは私をかえりみることなく、目的をもった確かな足はこびで灌木の茂みの中へ姿を消した。



〈了〉



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今年も寒い季節が到来しました。

そこで今回も日産自動車が提唱している『#猫バンバン プロジェクト』を紹介します。


#猫バンバン プロジェクト



外で暮らす猫たちは寒い冬場に暖かさを求めて、停まっている車のエンジンルームや
足回りに潜りこむことがある。


それを知らずにエンジンを始動すると、猫が負傷したり、最悪の場合は死亡します。

実際に駐車中の車にひそんでいたふたりの海岸猫(ミイロ・シシマル)が
発進した車のタイヤに轢かれて死亡し、
ひとりの海岸猫(カポネ)が始動したエンジンで怪我をしている。


そんな事故を防ぐため、 “エンジンをかける前” にボンネットを叩いて猫たちの命を救うのが
『#猫バンバン プロジェクト』の趣意です。


『#猫バンバン プロジェクト』の詳細は下の画像をクリックしてください。
日産のページへジャンプします。







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