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wabi

Author:wabi


2008年にうつ病と診断される。
治療の一環として始めた海岸散策。
そこで知り合った海岸猫たちと交流を
深めるうちに彼らの魅力に心惹かれて
2009年10月に旧ブログを開設。
そして2015年9月に当ブログを新設。

★プロフィール写真は元海岸猫の愛猫

■ブログ紹介
逆境にもめげず健気に そして懸命に
生きぬいている野良猫たちの哀切物語

「海岸猫」とは海岸で暮らす野良猫

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2010年1月23日
東京都荒川区東日暮里で行方不明
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名古屋市緑区姥子山鳴海グランドで
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PM 03:30
ミケはいつもの植込みではなく、防風林の中でうずくまっていた。
そこは前に潅木、後ろには防風ネットがある比較的安全な場所だった。

ミケエリア100604-01.jpg
しかしミケの表情は、とても寛いでいるとはいい難いモノだった。


そこへ相前後して、IおばさんとK夫妻がやって来た。
ミケエリア100604-02.jpg
ミケの側には、雨の日に二度会った少年とその友人が立っていた。
傘を持たない少年の姿を見るのは、今日が初めてだ。



K夫妻と入れ違いに、ブースカさんがエサ場を訪れた。
サンマが怪我をしていることを最初に発見したブースカさんを、K夫妻に紹介した。

ミケエリア100604-04.jpg
私の計画に賛同してくれたKおじさんとは、明日の午後ここで会うことになった。


ブースカさんが、今日二度目の訪問ですと言った。
午前中は椅子を持参し、ミケを長い時間膝に乗せていたそうだ。
その時もミケはここにいたと言う。するとミケは数時間ここに居続けていることになる。

ミケエリア100604-05.jpg
その時ブースカさんは、リードなしの犬を遊歩道で二度目撃していた。


そこへ、次々と新たな訪問者が現れた。そして、一匹の猫を囲んだ。
ミケエリア100604-06.jpg
Iおばさん、ゆきママさん、ねこみどりさん、ブースカさん‥‥、この人達と私は顔見知りだが、四人の中には初めて会う人同士もいるようだ。でも、私には誰と誰が初対面だか分からない。
面倒だから紹介することもせず、側で女性四人の話をただ聞いていた。



Iおばさんが帰ったあと、誰が言ったか忘れたが『美女三人』と云う言葉が私の耳に入ってきた。
私はそれに対して、無反応を決めこんだ。ヘタな発言をすると、後々困ると思って‥‥。

ミケエリア100604-07.jpg
ミケがその言葉を理解できたら、きっと反論するだろう。
「ワタシを忘れていませんか」と。



ブースカさんを見ていると、ミケとサンマの事をどんなに愛しく思っているかが痛いほど分かる。
ミケエリア100604-08.jpg
ペット禁止のマンションに住むブースカさんにとって、ミケとサンマは大切な愛猫なのだ。


エサ場を去る間際まで、ブースカさんはミケを撫でつづけた。
ミケエリア100604-09.jpg
ブースカさんには、ご主人のウータンさんと営んでいる飲食店の開店時間が迫っていた。


私の不注意でミケの機嫌を損ねてしまった。
ミケは植込みの中へ入り、私がいくら謝っても振り返りもしない。

ミケエリア100604-10.jpg
大好きなねこみどりさんが声を掛けても、ミケの機嫌は直らない。


私は柵を乗り越え、ミケに近づいた。そして、ミケを宥めすかした。
ミケエリア100604-11.jpg
そして、機嫌が直ったミケを私は抱き上げ、柵の外にいたねこみどりさんに手渡した。


ねこみどりさんが、ミケの好物を手ずから与える。
ミケエリア100604-12.jpg
すると、ミケはゆっくりと食べはじめた。


しかしミケは食べるのを途中で止め、また植込みの中へ入ってしまった。
ミケエリア100604-13.jpg
サンマが怪我をした日を境に、ミケの様子は明らかに変わってしまった。


ねこみどりさんが再びエサを与えようとしたが、ミケは口を付けない。
ミケエリア100604-14.jpg
ミケの心にも、大きな傷が残っているのだろう。


猫好きおじさんも、そんなミケが心配でならない様子だ。
ミケエリア100604-15.jpg


ミケはあの日以来、小屋には入らずここで夜を明かしているようだ。
ミケエリア100604-16.jpg
湘南海岸には、もうじき梅雨が来る。いつまでもここにいる訳にはいかない。


そのミケを見つめるねこみどりさんの横顔が泣いているように、私には見えた。
ミケエリア100604-17.jpg
その後、ミケがねこみどりさんを振り返ることはなかった。


エサ場を去るねこみどりさんの後姿は、いかにも悲しげだった。
ミケエリア100604-18.jpg
ミケとサンマの心の傷は、周りの人にも伝播しはじめていた。


私は昨日あらしさんからのコメントを読み終えた時、ある決断をした。
ミケエリア100604-19.jpg
今の場所から、ミケとサンマの小屋を移動させる。


二匹の小屋は潅木の陰にあり、遊歩道からは容易に見えない。
ミケエリア100604-20.jpg
しかし、鼻が利く動物に視覚的な隠蔽は何の役にも立たない。


そこで、他の動物が容易に入れない植込みの中へ、小屋を移すことにした。
ミケエリア100604-21.jpg
ここは、あの日サンマが傷の痛みに耐え、身を隠していた場所でもある。


明日の午後、Kおじさんと一緒に作業することになっている。
風景100604-01.jpg
サンマは今、あらしさんの庇護の元、治療に専念している。
あらしさんからの報告では、サンマの傷は少しずつ治っているそうだ。





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Comment

はじめまして。こんにちは。
いつも楽しくBlogを拝見していました。
、、が、、今回の記事をみて
たまらなく心配になって思わずコメント欄を開きました。
心配ですね!さんまちゃん、、。
心身ともに早く元気になってくれる事を
心からお祈りしています。
そして支援者の皆様方がいつも猫達を暖かく見守っている事、
とても頼もしく、とても羨ましく思います。
(私の住む海岸地区はあまり猫には理解が無いものですから、、、。)
早く猫達が安心して暮らせる環境になりますように。。

返信

鈴*さんへ
鈴*さん、はじめまして。
そして、コメントありがとうございます。
サンマへのお気遣い、感謝いたします。
サンマは今、あらしさんの看護を受け、少しずつですが快復しています。
でも、体の傷は治っても、心に受けた傷はそう簡単には治らないと思います。
幸いミケとサンマには多くの支援者がいます。
その方々の優しい心に接することで、一日も早くミケとサンマの心の傷が癒える事を私も願っています。
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