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Author:wabi


治療の一環として始めた海岸散策
そこで知り合った海岸猫たちと交流を
深めるうちに彼らの魅力に心惹かれて2009年10月に旧ブログを開設

そして2015年9月に当ブログへ移転

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★プロフィール写真は元海岸猫の愛猫

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残された母子 (速報編)

皆さんに誤解を与えかねない言葉足らずな箇所があったので、推敲かたがた加筆しました。

どうやら私は短時間で記事を書くのを不得意としているようです。

よって『 速報編 』は今回が最初で最後になるかもしれません。
2016/6/11 20:00


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里親募集の記事に追記したとおり、この春防砂林で生まれた仔猫5名のうち4名は、先日市民団体『 湘南ネコ33(みみ) 』さんの尽力により無事保護された。

だが仔猫のなかで最も警戒心の強いキジトラは、その後におこなわれた2度の捕獲作戦においても、才知に富んだ母猫の行動により捕獲の手を巧みにくぐり抜けた。


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そして残された母子は以前と同じように防砂林のなかで仲睦まじく暮らしている。

6月10日夕刻の今はまだ‥‥。


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この母子は捕獲されると、仔猫は里子に出され、母猫は避妊手術を施されたのちに元の防砂林へ戻される運命にある。

なんとなれば、成猫には里親希望の申し込みがまったくないからだ。

この母猫自身が生まれて1年しか経っていない幼い猫であっても、里親が容易に見つからない現実が厳然として立ちはだかっている。

この母子が離ればなれにならなければならない、今の日本の野良猫事情を私は深く憂える。

だが私にしたところで、このふたりを同時に救うことなどできはしないのだ。


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母子の姿が、今後自分たちの身に降りかかるであろう出来事を予知して、それ故お互いを殊更慈しんでいるように、私の目には映ってしまう。

また関係者からすれば善意に基づくことであっても、ある日突然我が子が連れ去られた母猫の心情を忖度するなど、私にはできない。

ただ私自身も捕獲に協力したので、母子にしてみれば、とくに母猫にしてみれば信頼しかけていたニンゲンに裏切られたと感じているだろう。


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「でもな‥‥」私は母猫に話しかける。「捕獲はお前の子供たちの命を救うためなんだ。お前は承知しているだろうが、この剣呑な防砂林で仔猫が生き抜いていくのは難しい。とても」

「だから次回は子供ともども、すんなりと捕まってくれないか」

しかし母猫は鋭い視線を投げかけてくるだけで、私に何も答えてはくれない。

母猫の表情からは、残されたキジトラの子を命懸けで守りぬく決死の覚悟がうかがわれた。


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そんな想いにとらわれているときだった、何の前触れもなくいきなり激しい感情の波に私が襲われたのは。

その波の正体は、防砂林の片隅でひっそりと暮らしている母子への “憐憫の情” と、命を救うためとはいえその母子を引き離すことしかできない無力な自分への “自責の念” だ。

時をおかず心拍数が一気に上昇し、呼吸が荒くなり、実際に何者かの手で胸を鷲づかみにされたような息苦しさを感じはじめる。


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やがて喉の奥から嗚咽がこみあげてきた。

そして一粒の涙がこぼれたのをきっかけに、あとからあとから涙があふれ出てくる。

止めようと懸命に努めたが、そんな私の思惑をあざ笑うように涙は止めどなく流れつづけた。

周りにひとけはなかったが、私は誰にも気取られないように足早にその場からはなれ、顔を伏せたまま防砂林の奥へと突き進んだ。


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そうしてしばらく防砂林の一画に佇んでいると、私を襲った感情の波は潮が引くようにゆっくりと意識の水平線へ帰っていった。


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ふと傍らに視線を移すと、下草のなかに名も知らない小さな花が一輪咲いていた。

私以外の誰にもその存在を知られることもなく密やかに、しかし凛とした風情で‥‥。



〈了〉



この速報編はいずれ通常編に改訂する予定です。



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里親募集

『危険な防砂林から仔猫たちを救って!』


2016年5月下旬、海岸において生後1.5~2ヵ月と思われる仔猫たちと邂逅

確認できた仔猫は5名。



6月18日夕刻、5名の仔猫のうち最後まで残っていたキジトラの子が、このエリアの猫たちの世話をしているボランティアの方数名の尽力で無事保護されました。

あとは避妊手術を受けさせるために母猫を捕獲するだけになりましたが、巧智に長けた彼女を捕獲するのには更なる時間と忍耐が必要のようです。

キジトラの子は、その日のうちに『 湘南ネコ33(みみ) 』さんへ引き渡され、さっそくお風呂に入れてもらったそうです。

ほかのきょうだいともども里親さんを募集しています。

詳細は『 湘南ネコ33(みみ) 』さんのブログをご覧ください。

ブログはこちら⇒『 湘南ネコ33(みみ)
〈2016年6月19日加筆〉



6月6日、世話をするボランティアさんの依頼により、市民団体『 湘南ネコ33(みみ) 』さんが仔猫の捕獲に成功しました。

ただ捕獲できたのは仔猫4名のみで、母猫とキジトラが防砂林に残りました。

今日(6月7日)も朝と夕方の2度、捕獲を試みたものの、機知に富む母猫に翻弄され失敗に終わりました。

『 湘南ネコ33(みみ) 』の方は「この母猫はとても賢いので、同じ方法では捕獲できないでしょう」と言います。

そこで冷却期間をおいてほかの捕獲方法を試みることになりました。

保護された仔猫たちは『 湘南ネコ33(みみ) 』さんで里親さんを募っています。

詳細は『 湘南ネコ33(みみ) 』さんのブログをご覧ください。

ブログはこちら⇒『 湘南ネコ33(みみ)
〈2016年6月7日加筆〉



海水浴、バーベキュー、各種ウォータースポーツ、音楽イベント、花火大会と、これから夏に向けて、海岸は多くの人で賑わいます。

ニンゲンの数が増すということは、生まれて間もない仔猫たちにとっては、それだけ危険が増すということに他なりません。

たとえ直接的な虐待行為がおこなわれなくても、ニンゲンが起こす大きな音や行動に仔猫が過敏に反応し、交通量の多い道路に飛び出して事故にあう可能性が高くなります。

実際に防砂林の脇を走る道路において、あまたの猫が交通事故の犠牲になっているのです。
〈2016年5月31日加筆〉



キジ白 1
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キジ白 2
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縞三毛
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キジトラ
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シャムMIX
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この子たちは『海岸で暮らすということ (後編 2)』の記事で告知していた仔猫です。

母猫は当ブログで既に紹介している“サバ白の子”。(被毛の色はキジ白へと変化している)
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サバ白の子自身も、去年の春にリンから生まれたまだ幼い猫。

つまり5名の仔猫たちはリンの孫にあたるのです。


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さて里親さん募集にあたっては、以前にも述べたように前回(2014年)と同じ過ちを繰り返さないために、申し出があり次第、できるだけ速やかに捕獲して譲渡するつもりでいます。

その折には、数日間なら一時的に保護することも可能です。

以上の条件を承知のうえで里親を希望される方は左カラムのメールフォームに件名『 仔猫の里親希望 』と記してメール送信してください。

もちろん問い合わせだけでも結構です。(その場合は件名を『 仔猫に関する問い合わせ 』としてください)

また鍵コメでの問い合わせも可能です。(その場合はURLかメアドを明記してください)


防砂林の中で生まれた猫が1歳を迎えることは稀で、たいていはそれまでに行方不明になるか、死亡します。

どうかこの子たちに生きる機会を与えてください。

よろしくお願いいたします。


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2件目の里親募集。



6月の初旬に捕獲に成功し、今は里親さんのもとで家猫修行中です。

〈2016年6月12日加筆修正〉


まだ捕獲には至っていませんが、この子の譲渡先が決まりました。

ご協力感謝します。

〈2016年5月31日加筆修正〉

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Comment

こんばんは

母猫が仔猫を守ろうとする姿が切ないです。

本当は、親子で暮らせたらいいのでしょうに。

成猫も十分可愛いと思います。

猫の親子愛について、よくわかりませんが、保護することで、孤独になってしまうのでしょうか?
人間とは違うのでしょうか?

庭猫のクロとミケは、血のつながらない関係でも、温め合っているのは何故でしょう。

人間のしていることは、何が正しいのでしょう。わからなくなります。

Miyuさんへ

最善と思えることを

私は今回の捕獲作戦に参加して改めて思いました。
母は本当に強くて賢いと。
人間も含まれる動物界で最強なのは、間違いなく『母親』です。

Miyuさんも二人の息子さんを持つお母さんですから、母猫の心情が
ある程度理解できるのでしょうね。

野良猫の保護活動に“正しいこと”は無いと、私は思っています。
結局は猫たちのためと信じ、“最善と思えること”を選択し実行するしかありません。
その際には、“どうすれば彼らを生き長らえさせることができるか”という
難題に向き合うことになります。

Miyuさんが世話をしているクロちゃんとミケちゃんは、ある意味において
奇跡的ともいえる関係性を持っていますね。
人間界でいうところの“運命の出会い”だったのでしょうか?

投影

>母子の姿が、今後自分たちの身に降りかかるであろう出来事を予知して、
>それ故お互いを殊更慈しんでいるように、私の目には映ってしまう。

別れの寂しさとは限りない母親への思慕の念を知る人の優しさが
現れた言葉として心に残りました。
写真を見ていて母のいない自分には子猫が少し羨ましく思えました。

アルンさんへ

母の愛

親子の情愛、なかんずく母親の子供に対する慈愛の気持ちは
この世で最も純粋で堅固なものだと思います。
野生に近い生き方をしている野良猫の母子だからでしょうか、
見ている私にもその想いが伝わってきました。
そして母子を引き離さざるをえない現状にやり切れなさを感じます。

胸が引き裂かれる

今晩は。

母猫(りんでしょうか)の決死の表情が、
母にすべての信頼を預けて甘えるキジが。

あまりとばあまり…。

自分に何が出来る。


我が身すら手に負えないで、深い底に顔を埋めて何とか気持ちの嵐が過ぎ去るのを待っている私。
人の母は時として、我が子に裏切られることもあります。
それでも、母猫の表情に胸が引き裂かれそうです。

No title

こんにちは 
とても 安易な考えだとは分かっているのですが・・
もし 親子で家の子にしてくれる方がいたら どんなに嬉しいかと・・ 

昔 実家で 妊婦の猫ちゃんが居着いてしまい そのまま仔猫を産んで
庭で育てていたことがありましたが、 今 私がそれをしてあげれないのに
どなたか・・と思うのは 勝手でおかしいとは分かっていて 願いを思うだけ
なのですが・・
思うだけで何も出来ない 情けない私ですが バナーを貼らせて下さい。




ねこさんへ

自己嫌悪

まだブログでは発表していませんが、
母猫の名は漢字表記では『咲』、そして記事の中では
『サキ』と呼ぼうと以前から決めていました。
リンが去年の春に産んだ娘です。

さて母子の様子を眺めていたときに、突然激しい情動に駆られたのも
ねこさんと同じ心境に陥ったからです。
無垢な仔猫、そしてその子を必死で護っている母猫を見ているうちに、
ふたりを救えない自分がつくづく嫌になりました。

ねこ眠りさんへ

親子

海岸にもかつては仲良く暮らしていた母と娘がいました。
それは旧ブログで何度か紹介した『タビ』と『ソックス』の母娘です。
性格は違っていましたが、見た目は酷似していて、ときおり見間違えたものです。
しかしその母娘は2012年に相次いで行方不明になりました。

防砂林で猫が本来の寿命を全うするのは難しく、
仔猫の場合は運良く成猫に育っても5歳を迎えることは稀です。
ですから彼らの寿命をできるだけ延ばそうと思えば、
仔猫は保護し、成猫は不妊手術を受けさせるしかありまません。
少なくとも今現在は。

私自身も猫社会において親子兄弟が一緒に末永く暮らせる時代がくることを
願ってやみません。

あまり出来の良いバナーではありませんが、宜しくお願いいたします。
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東京キャットガーディアン~子猫の里親募集~