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Author:wabi


治療の一環として始めた海岸散策
そこで知り合った海岸猫たちと交流を
深めるうちに彼らの魅力に心惹かれて2009年10月に旧ブログを開設

そして2015年9月に当ブログへ移転

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★プロフィール写真は元海岸猫の愛猫

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約束 (後編 1)




一般的に野良猫の平均寿命は4~6歳といわれている。※〔1〕

また野良猫として生まれた仔猫のうち、成猫になれるのは1名ないし2名だともいわれている。

ただこれらの数字にどれほどの信憑性があるのか、寡聞にして私には判断がつきかねる。

そんな私に言えるのは、今年12歳を迎えるビクが野良猫してはまれに見る長命である事実、そして12歳というのは私が実際に知っている海岸猫の中で最高齢だということだ。※〔2〕


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ビクが長く生きてこられたのは暑さ寒さに堪えることができて、大病にも罹らない丈夫な身体に生まれついたのが最も大きな要因だろう。

が、それだけで生き抜くことができるほど野良猫の置かれた状況が平穏なはずはなく、実際にビクは2歳のときにサイコパスの手によりボウガンの矢で頭蓋を射抜かれている。

そんな危殆に瀕してもビクは奇跡的に一命を取りとめた。


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野良猫が10年以上生き抜くには健康で丈夫な身体を持っているだけでは不十分で、それに加えて強運とか僥倖とか、はたまた天佑とか神助とかの目に見えない力が必要なのかもしれない。

ただ、そういう現象はめったに起こらない。

なんとなれば奇跡を生み出せるのは『 神 』しかいないし、その神はいささか気まぐれなところがあるからだ。※〔3〕


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確かにボウガン事件ではビクは運が良かった。(状況からみてそうとしか思えない)

しかしだからといってほかの海岸猫に比べてビクだけが好運に恵まれているとは考えにくい。

私見を言わせてもらうと、ビクが野良猫として10年以上も生き抜いてこられたのは壮健な身体に加え、彼女が極めて怯懦な性格の持ち主だからではないだろうか。


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何といっても、ビクと他の海岸猫との違いはまさにその性格だからだ。

ニンゲンに対して抱いている恐怖心と警戒心、さらには猜疑心や不信感‥‥、これらのビクの気質が野良猫として生きていくうえで大いに役立ったのだろう。

もちろん、これは猫とニンゲンの双方にとってとても悲しいことだけれど‥‥。


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毛づくろいして気持ちが落ち着いたのか、ビクはいきなり腰をあげて身体の向きをくるりと反転させた。


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そして、眼の前の踏み分け道をゆっくりとした足取りでこちらに向かって歩いてくる。


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私の脇を通り抜けたビクは歩度を緩めないで、そのまま防砂林の奥へと進んでいった。

どうやらビクは私を自分のエサ場に案内してくれる気になったようだ。


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私はビクに導かれるまま、灌木をかき分けながら防砂林の奥へ歩を進めた。


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そうしてエサ場の近くまで来たところで、ビクはやおら松の木に取りつくと爪を研ぎはじめた。


猫が爪を研ぐ目的はいくつかあるが、そのなかで最も大きな目的は古くなった爪の表層をはがし、常に新しい爪を出しておくことだ。

爪は猫にとって極めて重要な部位で、獲物を捕まえるときの凶器であり、ほかの猫と戦うさいの武器であり、木を登るための道具でもある。


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爪研ぎは、ほかにも爪痕や同時に付く匂いがマーキングとなり、縄張りを知らしめる役目をはたすと言われている。

そして私の印象だと、爪を実際的に鋭利にするという目的のつぎに重要でなおかつその頻度も高いと感じられるのは、毛づくろいと同様にストレスなどで昂じた気分を落ち着かせるための爪研ぎだ。

家猫の場合だと、飼い主の関心を引くためや構ってもらえないイライラの解消、そして叱られたあとの気散じなどを目的としておこなわれる。


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ではビクの爪研ぎはどの動機に拠るものなのか‥‥、残念ながら私には判断ができない。

さすがにこういう場合は以心伝心というわけにはいかないようだ。


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それでもビクの表情に再び警戒の色が浮きあがってきたことは、私にも分かった。

こんな防砂林の奥部にいてもビクが警戒を完全に解くことはない。


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しかし周辺を見まわしても、これといった異変は見当たらなかった。(私には、という意味だ)

おそらくビクはその鋭敏な聴覚でニンゲンの私には聞こえない胡乱な物音を捉えたのだろう。


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何といっても猫が聴きとれる周波数は25Hzから75kHzと広範囲で、とくに高音域を聴きわける能力に秀でている。※〔4〕

ちなみに犬の可聴域は40Hzから65kHz、ニンゲンに至っては20Hzから20kHzでしかない。※〔4〕


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さらに猫は前後180度の範囲で耳を自在に動かせる。それも左右べつべつに。

そんな器用なことができるのは猫の耳殻に27個もの筋肉があるからだ。(ニンゲンは3個)


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ビクの表情が穏やかさを取りもどした。どうやら胡乱な気配は消え去ったようだ。


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と、ここでビクはいきなり大きなあくびをした。


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ひょっとしたら、このあくびは一時的に緊張を強いられたために思わず出てしまったのかもしれない。




ビクが緊張を緩めたのを機に食事を与えることにした。

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ビクは玩味するようにゆっくりと猫缶を咀嚼している。


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ビクのまるまると太った体型を見ても分かるのだが、このエサ場を管理するボランティアの人の世話は行き届いているようで私は飢えているビクをついぞ見たことがない。


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そのとき私の視界の片隅に動くものがあるのでそちらに眼をやると、1羽のカラスが松の枝の上でそわそわした様子で動きまわっていた。
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このタイミングで現れたということは猫缶のおこぼれに与ろうという魂胆だろう。

カラスの頭の良さは周知の事実だが、一説によると霊長類に匹敵するとまで言われている。

そんなカラスだから、海岸猫のエサ場にやって来るニンゲンは食べ物を持参してくる可能性が高いことをちゃんと知っているのだ。

ちなみにカラスはニンゲンの顔を識別できる能力を持っていて、各エサ場のボランティアの人の顔も記憶しているという。


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このときも私がカメラのレンズを向けると、松の木の陰に身を隠すという小癪なマネを披露した。


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頭と尻尾が丸見えだが、しかしこれにもカラスなりの周到な計算があるのかもしれない。(そう思わせるほどに彼らは利口なのだ)


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食べることに集中しているビクは背後のカラスの存在に気づいていないようだ。


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やはりそんなに腹は減っていなかったようで結局ビクは猫缶を半分ほど残した。


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私が防砂林から出るとビクも後を付いてきたが、すぐに植込みの奥へ入りこんだ。


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ビクがいきなり背後を振りかえる。その濁った瞳には、またぞろ警戒の色が灯っていた。
《やれやれ、今度は何に怯えているんだ?》


そもそもビクには “心休まる時“ というものがあるのだろうか。

海岸にひと気がなくなる夜になれば恐怖心や警戒心も消えて平穏な時間を過ごせるのかもしれないと思ったが、そのころには猫の外敵となりうる夜行性の動物も闊歩しはじめる

私自身が目撃したのはタヌキだけだが、防砂林に住まうホームレスの人に訊いたところ、ほかにもハクビシンやアライグマが棲んでいるという。※〔5〕

それに残酷な方法で猫を虐待するサイコパスどもが出没するのも日没後のはず。

そう考えると、野良猫が安穏に過ごせるときなどほとんどないのかもしれない‥‥

野良猫の平均寿命が家猫のそれに比べて3分の1程度というのも頷ける。



〈つづく〉



脚注
※〔1〕3~4歳という説もある。
        ちなみに、家猫の平均寿命は10~16歳とも14~18歳ともいわれている。
※〔2〕10歳以上生きた海岸猫には、ミケ(12歳)・チビ太郎(11歳)・ミリオン(11歳)などがいるが、
         ミケは獣医による推定年齢であり、チビ太郎の場合は途中の7年間を飼い猫として過ごしているので、
         厳密にいうと除外するべきかもしれない。
※〔3〕あくまでも神の存在を想定したうえでの話であり、ここに記した『 神 』は特定の神を指していない。
※〔4〕人間以外の可聴域データはまだ定説化されていないようで、別の数値も存在している。
※〔5〕夜に海岸から数百メートルはなれた住宅街を徘徊しているハクビシンを目撃したことはある。


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Comment

No title

外猫さんの 平均寿命が 3~4才でも、4~6才だとしても 家猫さんに比べれば 随分短いですね。

海岸猫さん達は ボランティアさんによって餌を 与えてもらったりはしていますが 敵や病気はいつでも そばで狙っていますから。。危険がいっぱいですね。

一切の餌も無く さ迷っているコ達は 更に短い命になってしまうのでしょう。。
最近来なくなった 外猫を 思い出してしましたよ。。。


おこちゃんさんへ

外猫

外で暮らす子には何が起こるか分かりませんからね。
野良猫の主な死因は怪我(交通事故)・栄養不良・暑さ寒さ・外敵・
病気・そしてニンゲンによる虐待などです。

そして野良猫の平均寿命を下げているのは仔猫の生存率が
著しく低いからだと思われます。
海岸で生まれた仔猫のなかで2歳を迎えられる子は稀です。
小さな子は外敵の餌食にもなりますし、病気に罹ると脆いですから‥‥。

おこちゃんさんが保護したタマちゃんが健やかに育つことを祈っています。

お久しぶりです。

wabiさん、ご無沙汰してましたがブログはかかさず読ませて頂いてます。実は、1ヶ月程前に捨て猫を保護しました。病院にすぐ連れて行ったところ、推定2ヶ月ぐらいとの事。
うちには、海岸猫のリンから名前を頂いたワンコですが、家族が1名おりますので、里親を探してと考えてましたが…。ワンコの受け入れが良くてウチで飼う事にしました(笑)
名前は、勝手ながらwabiさんの旧ブログに登場していた「ミケ」。
すいませんが、名前を頂きました。
何故なら、保護した子は三毛猫だったのです。海岸猫としては長生きしたという事にあやかってお名前頂戴致しました。私は都市部にいるのですが、8月の暑い中、蚊に刺されまくり、目ヤニだらけで捨てられてました。このままだとこの子は生きでいけないと、気がついたら、家に連れ帰ってました。人懐こいとこから病院の先生は捨て猫かな…と。
これも何かの巡り合わせのような気がします。お身体ご自愛下さい。

のんちわわさんへ

家族

心あたたまるコメントを寄せていただいて感謝しています。
野良猫と関わっていると辛く切ないことばかりですから、
今回ののんちわわさんのような話をうかがうとこちらまで
嬉しくなります。

家族が増えるのはしあわせなこと。
そのうえにりんちゃんが新しい家族をやさしく迎えてくれるなら尚更ですね。
さて「ミケ」という名前に関してですが、私は専用使用権を有していませんから
自由に使っていただいて結構です。(笑)
空にいるミケもきっと喜ぶと思います。

あらためて思うと、私がミケと知り合ったのは彼女が11歳のときでしたが、
その年齢を感じさせないほど体の動きは敏捷で、防砂柵の上へ軽やかに飛び乗ったり、
また見事な木登りも披露してくれました。
それにミケが家猫だったらもっともっと長命だったでしょう。
ですから新たな家族である「みけちゃん」もきっと活発(お転婆かも)で、
尚かつ健康でありつづけると思います。

ご家族の末永いしあわせをお祈りいたします。

ありがとうございます(^o^)

はい(笑)かなりのお転婆さんです。
ウチに来て1ヶ月半。毎回、朝方の1人大運動会を開催してます(笑)
最近は、私がミケのトイレを掃除し始めると、タワーの上からチェックしてます(笑)

のんちわわさんへ

運動会

> はい(笑)かなりのお転婆さんです。
やはり‥‥。(笑)
のんちわわさんのうちには偶然にも(必然かも)お転婆が揃ったわけですね。
ちなみに、うちの愛猫もひとり運動会を日に2、3回開催しますよ。
非公開コメント


東京キャットガーディアン~子猫の里親募集~