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wabi

Author:wabi


治療の一環として始めた海岸散策
そこで知り合った海岸猫たちと交流を
深めるうちに彼らの魅力に心惹かれて2009年10月に旧ブログを開設

そして2015年9月に当ブログへ移転

⇒旧ブログはこちら

★プロフィール写真は元海岸猫の愛猫

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リンとしては、そもそもテルを追走するつもりなどなかったのだろう。

たぶん自身の体内にある野生の本能から「動くものを捕まえろ」と司令されたリンは、DNAにプログラミングされた行動にしたがっただけだと思われる。


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なんとなれば、獲物を捕獲するという “狩猟本能” に猫はあらがうことができないからだ。

たとえそれが同じエリアで暮らす海岸猫だとしても‥‥。


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やがてリンとテルは、防砂ネットと防砂柵にはさまれた植込みの中へもつれあうように姿を消した。

耳を澄ませてみても、ふたりが争う声は聞こえない。


あなたがもし、猫を追って捕まえようとしても徒労に終わるだろう。

なぜなら猫が本気で走ると時速50㎞にもなり、100メートルを7秒台で走りきるからだ。

100メートル9秒58の世界記録をもつウサイン・ボルトでさえ、最高速度は時速45㎞でしかない。

ちなみに、同じネコ科のチーターの最高速度は時速110㎞にたっし、100メートルをわずか3秒で駆けぬける。

恐るべし、ネコ科動物!


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しばらくすると、リンひとりが引き返してきた。

テルは逃げきれたのだろうか‥‥?それとも一発くらいリンの猫パンチを浴びたのだろうか?


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リンはおもむろにうずくまると、坂の上を見据えて身がまえる。

「今度はいったい何をするつもりなんだ?」私はファインダー越しにリンを注視した。


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リンは突然ダッシュすると、そのまま坂を駆けのぼっていく。

「もしかしたら、これも今回のパフォーマンスの一環なのか!」


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リンは一気に坂をのぼりきると、スピードを緩めず灌木の茂みに飛びこんでいった。

ファインダーを覗いていた私はリンの姿を見うしなう。


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やがて視界の片隅でうごくものがあったので見あげると、樹上にリンがいた。


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リンもまた、さまざまなパフォーマンスを披露したことで気持ちがたかぶっているのか、木の上でグルーミングをはじめる。

猫が高所を好むのは外敵から身を守るためであり、獲物を発見するためにも有利な場所だからだ。

これも彼らの遺伝子にプログラミングされた習性・行動原理であり、安全なところで暮らす飼い猫には不要かもしれないが、野良猫にとっては生き延びるための必要不可欠な要素だ。


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不安定な木の上で毛づくろいするというアクロバチックな行為をしているときも、猫はけっして優美さを失わない。



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テルも戻ってきたので、リンとともにエサ場で食事をあたえることにした。


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たとえいがみあっている猫どうしであっても、食事のときはいわゆる呉越同舟状態で、近くにいてもたがいに干渉しないようだ。


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ただ私の知るかぎりにおいてはリンとテルのあいだに軋轢などはなく、テルが一方的にリンを慕っているだけだと思われる。

そして執拗にまとわりつくテルに、リンが辟易としているというのが実情だろう。


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けれど母や兄弟と無理やりひきはなされて海岸へ遺棄されたテルの境遇を考えると、この子の行状を責める気にはなれない。


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あまり腹が減っていなかったのか、それとも食欲旺盛なテルにゆずるつもりなのか、リンは猫缶を3分の1ほどを食べただけで立ち去ってしまった。

するとテルは自分のトレイからはなれて、リンが残していった猫缶を食べはじめる。


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どうしてなのか分からないが、海岸猫に食事をあたえていると、たびたびこういった場面に遭遇する。

おなじ食事なのに、なぜか自分の分を放っておいてほかの猫の食べ残したものに食指を動かすのだ。


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「隣の芝生は青い」とか「隣の花は赤い」ということわざがあるように、他人のものが良く見えるのは我々ニンゲンも同じで、飲食店などで隣のテーブルにはこばれた料理をなぜかおいしそうに感じることがある。


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猫にはほかの猫をねたんだりうらやんだりする感情がないと言われているが、こと食べ物に関してはこの通説があてはまらないのかもしれない。


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ところが食べ盛りであるはずのテルも、リンの残り物を完食したらあっさりとその場をはなれていく。


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毎日食事をあたえてくれるボランティアの人がいるとはいえ、猫はじつに恬淡としている。

そのせいで今回も猫缶があまってしまったが、サキが現れるかもしれないので、すぐに処分しないでしばらく待ってみることにした。


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先に食事を終えたリンの姿を捜し求めているのだろうか、テルがエサ場付近をゆっくりと徘徊しはじめた。


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私もあたりを見まわしてみたが、ちがうエリアへ移動したのか、それとも物陰でじっとしているのか、リンの姿は確認できない。


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待ち伏せがたのハンターである猫は身をかくすのも得意としているから、感覚機能の優れた猫でさえそう簡単には見つけられないだろう。


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それにしても、こんな幼くて人なつこい猫を海岸へ遺棄するのは、いったいどんなニンゲンなのだろう。

今さらだが、猫にかぎらず動物を遺棄する行為は動物愛護法に抵触する立派な犯罪だ。


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『動物愛護法』第六章・第四十四条には以下のように記されている。※〔1〕

1、愛護動物をみだりに殺し、または傷つけた者は、二年以下の懲役または二百万円以下の罰金に処する。

2、愛護動物に対し、みだりに給餌もしくは給水をやめ、酷使し、またはその健康および安全を保持することが困難な場所に拘束して衰弱させること。

自己の飼養し、または保管する愛護動物が疾病にかかったり負傷しても適切な保護を行わないこと。

自己の管理する施設において、排せつ物が堆積したり、または他の愛護動物の死体が放置されたままで飼養し、または保管すること。

その他の虐待を行つた者は、百万円以下の罰金に処する。


3、愛護動物を遺棄した者は、百万円以下の罰金に処する。

4 、前三項において「愛護動物」とは、次の各号に掲げる動物をいう。

一 、牛、馬、豚、めん羊、山羊、犬、猫、いえうさぎ、鶏、いえばと、あひる。

二、前号に掲げるものを除くほか、人が占有している動物で哺乳類、鳥類または爬虫類に属するもの。




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2013年に罰則が強化されたこの法律がその後の犯罪抑止に効果を発揮しているのかどうか‥‥、私には分からない。

それにここでニンゲンの犯罪心理の分析や刑法の検証を長々述べるつもりはない。

そもそもそれらのことについて語る知識を私はほとんど持ち合わせていないし、当ブログの内容にもそぐわない、と私自身は思っている。


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私がこのブログで描きたいのは、劣悪で剣呑な環境に追いやられ、『野良猫』とさげすまれながらも懸命に今を生きている彼らの実態である。

そして、そんな彼らが放つ命の輝きだ。


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だからといって野良猫だけの命を尊んでいるわけではなく、彼らの存在をとおして生命を持つすべての生き物(我々ニンゲンも含めて)への畏敬の念を表しているつもりである


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ただ当ブログを読んで、「地元の野良猫ごときにこだわっていないで、国レベルや世界レベルに目をむけて、苦境におちいっている人たちにまず救済の手を差しのべるべきだろう」と感じる方もいるだろう。

しかし身近にいる命をなおざりにしてまで、遠くはなれたほかの命を思いやるなど、少なくとも今の私にはむずかしい。

卑近なたとえで言えば、荒れた自宅の庭を放っておいてまで隣家の庭は掃除できないからだ。


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生命に軽重の差がなく等価であるなら、私は明日消えるかもしれない目の前のちいさな命を優先したい、と思ってしまう。

とどのつまり、自分のその価値観のせいで狭量・狷介だとそしりを受けようが、私自身は家族身内を犠牲にしてまで世界平和のために戦う、いわゆる “ヒーロー” にはなれないタイプなのだ。


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このように私自身はきわめて矮小で近視眼的思考の持ち主であり、遥か先にあまたの生命を意識しながらも、実際には手近なところにしか焦点をあわせられない。

とはいっても身近な存在である海岸猫にたいしてさえ、今の私ができることはごく限られている。


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酷薄なニンゲンの手によって海岸に遺棄された、なんの罪もないこの幼い海岸猫をここから救いだすことすら私にはかなわないのだ。

いくつもの障害が行く手をはばんでいるという理由があるにせよ、傍観することしかできない現状に自分としても内心忸怩たるものがある。

それにしても‥‥。


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私はこれから先、いったい何処へむかえばいいのだろう?

正確に言うならば、目指すところは明確に分かっているのだが、そこまでたどる道筋が私にはまるで見えていないのだ。


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リンやテルは私にパフォーマンスを見せてくれたけれど、私が海岸猫たちに現実的な行動(パフォーマンス)を見せられる日ははたしてやってくるのだろうか?



〈了〉



脚注
※〔1〕難解な箇所を文意を変えないよう留意し改削した。



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#猫バンバン プロジェクト

日産自動車が提唱している『#猫バンバン プロジェクト』を紹介します。




外で暮らす猫たちは寒い冬場に暖かさを求めて、停まっている車のエンジンルームや
足回りに潜りこむことがある。


それを知らずにエンジンを始動すると、猫が負傷したり、最悪の場合は死亡します。

実際に駐車中の車にひそんでいたふたりの海岸猫(ミイロ・シシマル)が
発進した車のタイヤに轢かれて死亡し、
ひとりの海岸猫(カポネ)が始動したエンジンで怪我をしている。


そんな事故を防ぐため、 “エンジンをかける前” にボンネットを叩いて猫たちの命を救うのが
『#猫バンバン プロジェクト』の趣意です。


『#猫バンバン プロジェクト』の詳細は下の画像をクリックしてください。
日産のページへジャンプします。







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Comment

こんばんは

テルちゃんが、可愛くて、可愛くて。
切なくなります。

Miyuさんへ

懸命に生きています

こんな可愛い子を防砂林の中に捨てるニンゲンの
気持ちが私には理解できません。

でも、そんな境遇に挫けることなく、
テルは懸命に生きています。

No title

こんにちは
テルちゃんの胸のところにマークのような毛の模様が
なお可愛いです(*^-^*)

危険がいっぱいの防砂林で どうか無事でいて欲しいと
願いながら・・ もし どこかの家の中で暮らすように
なったら きっとテルちゃんは、思いっきり走った海岸や
甘えて遊んでいるつもりだったリンちゃんのこと・・ 
どこまでも遠くキラキラ輝く海のこと 日向ごっこした
草の上や・・自由に暮らした日々を思い出して 帰りたいと
願うのかも知れないなぁ・・と思ったりもします。

いつも ご飯を持っていって下さる wabiさんやボランティアさんが
一生懸命に守っていて下さっているから そう思えるだけ
なのですが・・ (^-^;

人間同士も助け合わなければ・・と思いながらも、人間に
支配された地球で必死で暮らす小さな命は なおさらに
人間が助けなければいけないのだと考えるのは 狭量・狷介では
ないと 私も wabiさんと同じように思っています。

だいぶん考えたのですが 上手く気持ちが書けなくて ごめんなさい(^-^; 

ねこ眠りさんへ

小さな命に

ご丁寧なコメントありがとうございます。

私にはテルの心情は分かりませんが、
自分の意思とは関係なく親兄弟から引き離されたことで
当初は困惑していただろうと推測しています。
そして見知らぬ場所へ遺棄されたことへの驚きと恐れも
同時に感じたであろうと想像できます。
もし人間なら身も世もなく泣き崩れていることでしょう。

でも猫は独立心の強い動物ですから、そんな寂しさや恐怖にも
耐えられたのではないでしょうか。
またそこにリンという母性愛にあふれた海岸猫がいたことも
テルにとっては僥倖だったと思います。
ただ、リンのことを母のように慕うテルの姿を見ていると、
言いようのない哀しさを感じ、同時に幼い子をゴミのように捨てた
無慈悲なニンゲンへの怒りを覚えます。

今の世界は不公平と不平等が溢れた、いわゆる格差社会であり、
この傾向は今後ますます顕著になっていくでしょう。
野生動物にしても、多くの種が絶滅の危機に瀕しています。
本来ならそういう状況をグローバルな視点で見なければいけないと
自戒しているのですが、私としてはやはり身近にいる小さな命に
目がいってしまうのです。
こればかりはどうしようもありません。(汗)
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