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wabi

Author:wabi


治療の一環として始めた海岸散策。
そこで知り合った海岸猫たちと交流を
深めるうちに彼らの魅力に心惹かれて
2009年10月に旧ブログを開設。
そして2015年9月に当ブログを新設。

★プロフィール写真は元海岸猫の愛猫

■ブログ紹介
逆境にもめげず健気に そして懸命に
生きぬいている野良猫たちの哀切物語

「海岸猫」とは海岸で暮らす野良猫

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ロンリーキャット (中編)

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この日は古参のシロベエや、2016年夏からこのエリアに居着いた黒猫の姿がどこにも見あたらない。

ここでの地歩をまだ固めていないと思われる新参の黒猫が気兼ねして離れたところこにいるのはわからないではないが、駐車場を縄張りにしているシロベエの姿が見えないのはいささか奇妙だ。

外で暮らす野良猫の身には何が起こるかまったく予測ができない。

だからいつも顔を見せる海岸猫が姿を現さないと、どうしても不安を覚える。


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この子ならほかの猫たちの居場所を知っているかもしれないけれど、いまだに警戒心を持っている私にすんなり教えてくれるとは思えない。


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キジ白は私の顔を見つめて懸命に何かを言っている。

だがその内容は、どうやら私が求めている答えではなさそうだ。


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ひとり駐車場に残された寂寥を癒やすためなのか、それとも無聊を慰めるためなのか、キジ白は大きなあくびをした。


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外で暮らす野良猫は様ざまな外敵と闘いながら生きていかなければならない。


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必然的に気持ちは殺伐とし、いきおい表情が険しくなる。

とくに心の有り様を映す瞳はしだいにとげとげしい光を帯びてくる。


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けれど、野良猫になってまだ日の浅いキジ白の眼にはそういった光がみとめられない。

どちらかというと、おどおどした怯懦な灯がともっているように、私には感じられる。


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私には、この子が心の中に抱えているだろう喪失感を満たすことはできないけれど、一時的に腹を満たすことなら可能かもしれない。


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そこで、持参してきた猫缶をトレイに盛った。


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しばらくすると、匂いに誘われるようにキジ白がトレイに近づいてきた。慎重でゆっくりとした足運びで。


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猫缶に口を付ける直前、キジ白は周囲の様子をうかがった。

食事中はどうしても無防備になる、だから野良猫は害意を持った存在が近くにひそんでいないか確認しないではいられない。


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こういった行動は、そばにエサ遣りボランティアさんがいようがいまいが関係なく見られる。

彼らはたとえ信頼できるニンゲンであっても自分を護ってくれるとは思っていないようだ。


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そしておそらく、この世で頼みとするのは自分自身しかないと信じているのだろう。

また、そうしないと生き抜くことができないと、猫たちは本能的に悟っている気配がある。


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さらに、ニンゲンは手のひらを返すように平然と自分たちを裏切るという事実も承知しているのかもしれない。

そもそも野良猫はこうしたニンゲンの身勝手な行為によって生まれた存在なのだから。


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このキジ白にしても遺棄されずに飼い猫のままでいたら、こうして神経をすり減らしながら地面に置かれた猫缶を食べることなどなかったはず。

どうして無辜の幼い猫が、こんな憂き目にあわなければならないのだろう?


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やがてキジ白は満足げに舌なめずりをしながら上体を起こした。

トレイの中にはかけらが残っているだけなので、ほぼ完食したといっていいだろう。


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が、そう思ったのも束の間、キジ白はトレイにわずかに残った猫缶にふたたび口を付けた。

よほど腹が減っているのだろうか? でもそれは妙な話だ。


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猫たちが飢えないよう、このエリアにはカラス除けをほどこしたエサ場にいつもカリカリが置いてある。

むろんこの日も食器の中にはカリカリが残っていた。だからキジ白が空腹であるはずはないのだが。


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キジ白がいきなり食べるのを中断して眼をおおきく見開いた。

私は背後をちらりと振りかえり視界の隅に人影をみとめただけで、あとは砂利道を踏みしめる足音を聞いていた。


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その足音は歩調を変えずにしだいに遠ざかっていったが、その間、キジ白は警戒心のこもった視線を注ぎつづける。


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そのうちにキジ白は “手” を使ってトレイの隅に残った猫缶を手前に掻き出しはじめた。


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ちなみに、猫には我々ニンゲンと同じように 『利き手』 という概念があるといわれている。

つまり、右利きの猫と左利きの猫、両利きの猫の3タイプが存在しているのだ。

そして利き手をもっている猫と両利きの猫とでは、その気質にちがいがあるという実験結果が得られた。


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利き手を持っている猫は勇敢で親和的、そして両利きの猫は内気で臆病だという。

ただこの結果にどれほどの信憑性があるのか、私にはなんとも言えないが、まあそういうこともあるかもしれないくらいには思っている。


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“今度こそ”、キジ白は猫缶を完食した。


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育ち盛り、食べ盛りのキジ白には、あれだけの量だと足りなかったのかもしれない。

そう思った私は、追加の猫缶をトレイに盛ってみた。


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ところが、キジ白はトレーラーの下へもぐり込んでしまった。

私がトレイから充分な距離をとっても出てこようとしない。どうやら腹は満たされたようだ。


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さて、残った猫缶をどうしよう。

ほかの海岸猫がいればこのまま与えるのだが、あいにくこの日はキジ白以外ではシンゲンが姿を見せただけ。

そしてそのシンゲンも早々に立ち去ってしまった。

実はこの猫缶をめぐって、あとで一騒動が起こり、私はキジ白の意外な一面を知ることになる。


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この幼い海岸猫をいつまでも 『キジ白』 と呼んでいては、記事を書くうえで色々と差しさわりがあるので、以前から決めていた名前を発表したい。


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今後この子のことを 『鳴門(ナルト)』 と呼ぶ。

名前の由来は、被毛がうず巻き状のアメショ柄なので、そこから連想して “鳴門” にした、というしごく単純なものだ。

ただし、ナルトほんにんの承諾は得ていない。



〈つづく〉



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