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wabi

Author:wabi


治療の一環として始めた海岸散策。
そこで知り合った海岸猫たちと交流を
深めるうちに彼らの魅力に心惹かれて
2009年10月に旧ブログを開設。
そして2015年9月に当ブログを新設。

★プロフィール写真は元海岸猫の愛猫

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逆境にもめげず健気に そして懸命に
生きぬいている野良猫たちの哀切物語

「海岸猫」とは海岸で暮らす野良猫

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リンとサキがくぐり抜けたネットの裂け目は、腹ばいになれば私でも通れる。

しかしその区画は灌木が密集し、おまけにいたるところに蜘蛛の巣が張られていてふたりを追跡するのは困難をきわめる。

あえてそんな苦難をなめなくても、先にのべたようにふたりは縄張りの境界線を越えないし、巡回コースはほぼ決まっているので先まわりして待っていればすむこと。


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レンガ道をつかって迂回し待つことおよそ5分、予測したようにリンとサキの母娘は灌木の茂みから姿をあらわすと、周囲を丹念に探索しながらこちらに近づいてきた。

自分たちの縄張りに異常がないかチェックしているのだろう。


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ここでも娘のサキが先頭に立ち、リンが追従しているかっこうだ。

今回リンがやまいを得たことで、母娘の関係に微妙な変化が生じたのかもしれない。


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リンはサキのあとを追うのをやめて進行方向を右に切った。

何か気になるものでも発見したのだろうか。


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リンはしばらく進んで地面に座りこむと、前方を見つめはじめる。

片やサキは母に背をむけて灌木の茂みへ引き返していく。


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リンはうしろを振りかえってサキを見送っただけで、その場にとどまり娘のあとを追いかけようとはしない。

どのような理由があるのか私にはうかがい知れないが、ふたりはここにきて別行動をとると決めたようだ。


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リンはあたりを仔細に見まわし、ふたたび前に向きなおると、真剣な表情でその方向を見つめはじめる。

彼女の視線の先にいつもと違った光景は見あたらない。すくなくとも私の眼にはそう映る。


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リンはそれから枯れ葉が堆積した地面にしずかに身体を沈めた。


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そして今度はサキが入っていった灌木の茂みに視線をそそぎはじめる。

サキが戻ってくるのを、こうして待っているつもりなのだろうか。


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だがなかなか戻ってこない娘にしびれを切らしたのか、リンはおもむろに身体を起こすとゆっくりと灌木の茂みへ向かって歩を進めていく。


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娘のことを案じているのか、それともやはりひとりでいるのが心細くなったからか、リンの胸のうちは私には分からない。


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リンは灌木の茂みの手前にある切り株の上に座ると、そのまま身じろぎしなくなった。

私にはサキの姿が見えないが、リンは鋭敏な聴覚で娘の動きをさぐっているのかもしれない。


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リンが切り株に座ってから2分ほどが経った。

だが彼女が見つめる灌木のなかに動くものの気配はない。


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やがてリンは切り株の上で慎重に向きを変えると、防砂ネットのほうを見つめはじめた。

ネットの向こうにはレンガ道が見える。リンはそこにサキがあらわれるのを待っているのかもしれない。


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ところがリンは急に切り株から飛び下りると、近くにある木に近づき、そのにおいを熱心に嗅ぎはじめた。

そして、次の瞬間だった。


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リンがその木に駆け登ったのだ。

「おおっ」リンがやまいに冒されてから初めての出来事に私は思わず声をあげた。


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リンはすぐに木から滑り下りてきた。

時間にして2秒にも満たなかったし、ほんにんにすれば失敗したと思っているかもしれないけれど、私にしてみればリンが木に登ったという事実を素直に喜びたい。


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リンはなおもその場にとどまり、サキが現れるのを辛抱強く待っていた。

だがサキは戻ってこなかった。


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結局ふたりが再会したのはネットを隔てたレンガ道のそばだった。


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ただの気まぐれなのか、それとも彼女なりの意図があったのか分からないけれど、サキは巡回コースを逆行し、レンガ道から引き返してきたのだ。


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木から下りてきたサキはゆっくりとした足取りでリンに近づくと、鼻先でそっとリンに触れる。

それに対してリンはまったくといっていほど反応を見せず、じっとしたまま娘のあいさつを受けた。


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母のにべもない態度に落胆したのだろうか、サキはあっさりとリンから離れていった。

そのサキを見送るリンは焦点の定まらないぼんやりとした目付きをしていて、これといった感情は読みとれない。


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サキはそれからうしろも振りかえらずに灌木のなかへ姿を消してしまう。


私はリンを抱きかかえると、レンガ道の脇に設置されているベンチに腰かけて、いつものように持参してきた抗生剤をリンに与えた。

リンはといえば、これもまたいつもと同様に強制投薬のあいだ、いっさい抵抗を示さなかった。



〈つづく〉



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