プロフィール

wabi

Author:wabi


治療の一環として始めた海岸散策
そこで知り合った海岸猫たちと交流を
深めるうちに彼らの魅力に心惹かれて
2009年10月に旧ブログを開設

そして2015年9月に当ブログへ移転

⇒旧ブログはこちら

★プロフィール写真は元海岸猫の愛猫

■ブログ紹介
逆境にもめげず健気に そして懸命に
生きぬいている野良猫たちの哀切物語

『 海岸猫 』とは海岸で暮らす野良猫

ランキングサイト
ブログランキングに参加しています
バナーをクリックして頂ければ嬉しいです

おきてがみ
バナーを設置できないブログには
『 ペタ 』や『 blogram 』で応えます

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
ゲストカウンター

ブログカウンター
タイムカウンター
メールフォーム

お名前:
メールアドレス:
件名:
本文:

更新通知メール
登録いただければブログの更新を
メールでお知らせします


提供:PINGOO!
スポンサーサイト









検索フォーム
偉人の言葉
マザー・テレサ

愛の反対は憎しみではなく無関心

この世では大きいことはできません
小さなことを大きな愛でするだけ


マハトマ・ガンジー

国の偉大さ、道徳的発展は
その国における動物の扱い方で判る

迷い猫を捜しています
どんな些細な情報でもイイので


2010年1月23日
東京都荒川区東日暮里で行方不明
詳細は画像をクリックしてください


2012年8月5日
名古屋市緑区姥子山鳴海グランドで
行方不明
詳細は画像をクリックしてください
里親募集
犬や猫を入手できるのは
ペットショップだけではない

いつでも里親募集中



ネコジルシ猫の里親募集のページ

NPO法人犬と猫のためのライフボート~子犬子猫の里親募集中~

殺処分の現実
保健所や動物愛護センターは
保護施設ではない





毛皮の作り方
この映像を観てもあなたはまだ毛皮を
身に着けますか?

【閲覧注意】






この事実を知っていますか?
いつまでも《無知の知》を
標榜しているわけにはいかない









東京キャットガーディアン
東京キャットガーディアン シェルター&地域猫病院増設にご協力を

東京キャットガーディアン シェルター日記

日常のペット用品のお買い物で猫レスキュー ShippoTV通販部
Tree-LINK
旧ブログ
ミケとチビの湘南海岸物語

自動WEBサイト翻訳(多言語)
ミケ・ミリオン募金支出報告
アクセス解析
RSSリンクの表示
QRコード
QR

侵入者 (前編)

ブログランキングに参加しています
にほんブログ村 猫ブログ 野良猫へ
にほんブログ村



私がそのキジトラとリンエリアのエサ場で初めて会ったのは2017年の夏だった。

ただし当日はカメラを持たない本来の散歩のために海岸へ行ったので撮影はしていない。

そしてそれ以後は姿を見かけなかったから、たまたま通りかかっただけなのだろうと思っていた。

ところがそれから1ヵ月後、そのキジトラとまた同じ場所で再会した。


180522_001.jpg

キジトラは木の根元で香箱をつくり、私の顔をまっこうから見つめてくる。

私とそのキジトラとの間隔はおおよそ4メートル。


180522_002.jpg

180522_003.jpg

この4メートルという間合いは、いきなりあらわれた私を警戒し逃げだしてもおかしくない距離だ。

キジトラは知っているのだ。背後の灌木の茂みに逃げこめばニンゲンが容易に追ってこられないことを。


180522_004.jpg

180522_005.jpg

これまで海岸では見たことのない顔なので、おそらくは街から流れてきたのだろう。

そしてここなら食べ物が手に入ることを知って、ときおりやってくるようになったと思われる。


180522_006.jpg

香箱をつくったまま目を閉じて、一見リラックスしているように見えるキジトラ。

ところが私が片足をほんの少し、20センチほど前にだすと‥‥。


180522_009.jpg

180522_010.jpg

キジトラはそのかすかな物音に鋭く反応し、より安全な木の向こうがわへすばやく移動した。

予想したように、キジトラは姿勢とは裏腹に私への警戒をゆるめてなどいなかったのだ。


180522_011.jpg

馴染みのない私だからなのか、それともすべてのニンゲンを警戒しているのか‥‥?

それはこの子がこれまでに暮らしてきた環境や状況が判明すればあるていどは推測できるのだが、今の段階ではなんともいえない。


180522_012.jpg

「お前はどこから来たんだ? 今まで誰かの世話を受けていたのか?」と私はキジトラに訊いてみた。

しかし、私と目を合わせたくないのか、あらぬ方向を見つめたまま何も答えてくれない。


180522_013.jpg

顔を横に向けているが、よく見ると猫の感覚器官のなかでもっとも鋭敏な耳はしっかりと私の方へむけられている。

「この用心深さ、やはりこのキジトラは街から流れてきた “野良猫” の可能性が高そうだ」


180522_014.jpg

この子に関して今わかっているのは、男子で、まだ去勢手術を受けていないことくらいである。

そしてそのほかのこと、たとえば出自や年齢などはよほどの偶然でもないかぎりおそらく永遠にわからないままだろう。

これまでに海岸へ流れてきた街猫たちと同じように。

* * *

これはまた別の日の夕刻。

リンとサキが揃ってエサ場へ引きあげてきたときだった。


180522_015.jpg

180522_016.jpg

最初に気づいたのはリンで、突然立ちどまるとゆっくりその場に座りこんだ。

やがてサキも歩みをとめ、灌木の茂みのなかを注視しはじめる。


180522_018.jpg

リンは灌木の奥を見つめたまま身じろぎしない。


180522_017.jpg

サキは姿勢を低くし、慎重な足運びで灌木の茂みへ近づいていく。


180522_019.jpg

ふたりの視線の先、灌木の奥にはあのキジトラがいた。

そこはエサ場の裏にあたり、リンたちのねぐらからもあまりはなれていない。


180522_020.jpg

リンエリアを担当するボランティアの人たちが海岸猫に食事をあたえるのはたいてい早朝だけで、この時刻にやってくることはあまりない。

ここに何度かかよっているキジトラならそのことはすでに知っていると思うのだが。


180522_021.jpg

こうしてこの場所にいるのは無駄になることを覚悟で、たまにやってくるボランティアさんを待っているのか、それとも私などには思いもつかないべつの目的があってのことなのだろうか。


180522_022.jpg

180522_023.jpg

おそらくこれまでに私よりもたくさんこのキジトラの姿を見ているはずであろうサキ。

私の目には、そのサキの表情がなんとなく不安そうに映る。


180522_024.jpg

キジトラの出現で張りつめてしまったこの場の雰囲気をやわらげるためもあって、私は持参してきた猫缶をふたりに与えた。


180522_025.jpg

180522_026b.jpg

もちろんキジトラの分も忘れずに。


180522_027.jpg

そのキジトラは猫缶の匂いに誘われて灌木のなかからでてきたが、彼なりの基準であろう距離をたもったまま、それ以上は近づいてこない。

そして私ではなく、猫缶をほお張るリンとサキの様子をじっと見つめている。


180522_028.jpg

180522_029.jpg

リンとサキもやはりその存在が気になるのだろう、ときおり食事を中断してキジトラに視線を送る。


180522_030b.jpg

ふたりの視線がけん制としての効果を発揮しているのか、キジトラは私が遠くにはなれてもトレイに近づこうとしない。


180522_033.jpg

180522_031.jpg

180522_032.jpg

そこで私はゆっくりとキジトラのほうへ歩み寄っていき、トレイを彼の近くに運びながらできるだけ穏やかな声で話しかけた。

「腹は減っていないのか。減っていたら遠慮しないでこの猫缶を食べていいんだよ」


180522_034.jpg

180522_035.jpg

すると私の言ったことを理解したのか、あるいはトレイが自分のそばに置かれたのを見たからか、キジトラはやおら身体を起こし慎重に歩をはこぶと、猫缶にそっと口をつけた。


180522_037.jpg

その食し方からは野良猫にありがちながっついた様子が感じられず、猫缶を味わうようにゆっくりと咀嚼している。


180522_036.jpg

気配を感じたのか、サキが首をあげてそんなキジトラに視線を投げかける。


180522_038.jpg

が、すぐに視線をトレイに戻し、ふたたび食べることに専念しはじめた。


180522_039.jpg

180522_040.jpg

ボランティアさんから毎日不足なく食事を与えられているサキの方が、よそ者のキジトラより貪欲に猫缶を食べている。


180522_041.jpg

リンはというと、もうキジトラの動向など気にとめることなく、あくまでマイペースで猫缶を食べつづける。


180522_042.jpg

キジトラは相変わらず食事を愉しんでいる風で、私が近づいても逃げる気配を見せない。

「この子はどこでどんな生活をしていたんだろう。去勢手術を受けていないからいう理由だけでは地域猫や飼い猫だった可能性を否定できないな」

キジトラの悠然とした態度を目の当たりにして、私はあらためてそんなことを考えていた。


180522_043.jpg

180522_044.jpg

食事を終えたリンとサキは揃って前方を見据えたまま身じろぎしなくなった。


180522_045.jpg

180522_046.jpg

ふたりの視線をたどると、エサ場の奥へ身を隠したキジトラがいた。

どうやらリンとサキの気配を察知して食事を途中でやめたようだ。


180522_047.jpg

ニンゲンの私よりおなじ境遇におかれた野良猫のリンとサキを用心しているのか‥‥?

この子の生い立ちがますますわからなくなる。


180522_048.jpg

リンとサキはさっきよりキジトラから距離をとったが、視線はキジトラからそらそうとしない。

ふたりからしてみてもキジトラは警戒すべき相手なのだ。


180522_049.jpg

180522_050.jpg

若いサキはキジトラと対峙するのがさすがに不安になったのか、おもむろに起きあがると母の後ろに移動した。


180522_051.jpg

180522_052.jpg

やはり空腹だったのだろう、キジトラはまたトレイのところへ戻って猫缶を食べはじめている。


180522_053.jpg

そうしてようやく満腹になったのか、キジトラは猫缶を少し残してトレイからはなれていった。


180522_054.jpg

流れ者の野良猫は腹が満たされると、たいていその場から去っていくのだが、このキジトラはエサ場の近くに腰をおろした。

「帰るところがないのだろうか、それともここがよほど気に入ったのだろうか?」


180522_055.jpg

180522_056.jpg

リンとサキはエサ場から少しはなれたところへ移動し、灌木の茂みをとおしてキジトラの動きを観察している。

おそらくはキジトラがエリアにあらわれるたびに、ふたりはこうして慎重に距離をとって警戒しつづけていたのだろう。


180522_057b.jpg

キジトラが姿を見せる頻度がどれくらいなのか私にはわからないが、家族としか暮らしたことのないリンとサキにとってはさぞ気疲れする出来事だと想像される。


180522_058.jpg

180522_059.jpg

やがて実際にキジトラを警戒するのに疲れたのか、それともただ単に飽いたのか、サキはエサ場のある区画から歩き去っていった。


180522_060.jpg

だがリンは立ち去る気など毛頭ないようで、灌木のなかを凝視したまま微動だにしない。

自分たちのエサ場にほかの猫が居座っている事実を、彼女としては受け容れられないのかもしれない。


180522_061.jpg

180522_062.jpg

180522_063.jpg

リンは灌木の茂みに向けた視軸をゆっくりと移動させている。

キジトラが何をするのか一瞬たりとも見逃すまいと、その動きを目で追っているのだろう。


180522_064.jpg

180522_065.jpg

180522_066.jpg

だから敢えてふり返らなくても、キジトラがどのあたりにいるのか、リンの目の動きを見ていれば手に取るようにわかる。


180522_070.jpg

試しにリンの視線をたどっていくと、果たしてそこにキジトラがいた。


180522_071.jpg

キジトラはエサ場からはなれて灌木の茂みの奥へ進み、そして一本の木の根元にうずくまった。


180522_067.jpg

180522_068.jpg

それを見とどけたリンの眼光はやわらぐどころか、更に鋭くなったように私には感じられる。

やはり自分たちのエリア、それもその中枢にあたるエサ場を我が物顔で動きまわるキジトラの存在を容認できないのだろう。

エリアのリーダーとして、また母として。

リン母娘と侵入者のキジトラ、今後この海岸猫たちの関係はどういう展開を見せるのか、私自身も気になっている。



〈つづく〉



ブログランキングに参加しています
気に入って頂けたら下のバナーをクリックしてください
にほんブログ村 猫ブログ 野良猫へ
いつも応援ありがとうございます



【 コメントに関して 】
◆コメントは承認制です
◆非公開コメントも可能です
◆地名などの固有名詞を記したコメントはご遠慮ください




テーマ:猫の写真
ジャンル:写真



東京キャットガーディアン~子猫の里親募集~